解体工事に先立ち、家財・大型家具・家電・雑貨をまとめて撤去したいとのご相談。事前写真で残す物／出す物・停車位置・危険ポイント（蜂の巣・抜けた床）を共有。当日は屋外→玄関→各室→車上の一方通行で受け渡しを設計し、場内仕分け→連続積込により時間ロスを最小化しました。

• 体制：スタッフ4名／2tトラック×2台
• 所要：約3時間（蜂の巣対処・養生・分解搬出を含む）
• 危険対応：蜂の巣は防護・殺虫後に撤去。傷んだ床は立入制限し、脚立・合板で仮設迂回。
• 場内仕分け：可燃・不燃・金属・古紙・家電を積み分け。危険物（スプレー缶・電池）は別梱包・別系統。
• 搬出・積載：受け渡しラインを固定し連続積込。荷台は毛布＋ノンスリップ＋ラッシングで走行時の揺れ対策を実施。
• 仕上げ：飛散物回収→屋外・玄関の簡易清掃→窓・扉・ブレーカーの最終確認。

• さいたま市の戸別収集は予約制（電話／ネット）。指定納付券（シール）を購入し、収集日は朝8:30までに排出。
• 自己搬入は事前予約制。混雑期は枠が埋まりやすく、自治体収集と民間回収の併用で期日順守がスムーズです。
• 蜂の巣・害虫がある場合は事前申告が安全。現場では防護・殺虫の上で作業導線を確保します。

「長年手つかずの家財も、危険箇所に配慮しながら手際よく片付けてくれました。蜂の巣にも迅速に対応してくれて安心。積み込みも走行時の揺れ対策を実施しており、プロの作業だと感じました。」

解体前のお片付けは、「危険源の先行除去」と「導線の一方通行化」が命です。今回の現場は長期空き家で、床の脆弱化と蜂の巣という二重のリスクがありました。初動では隊長が周辺警戒、別班が防護具を装着し、安全距離を確保して処置。屋内に入ってからは、傷んだ床に荷重が集中しないよう家具の分解順と搬出経路を細かく指定し、脚立・合板で仮設橋を作って歩行ラインを固定しました。

積載は「重い物を下段」「面で支える」「ベルトで締結」の三原則を徹底。毛布とノンスリップを併用し、角の当たりを緩衝材で保護してからベルトで締めます。これにより走行時の揺れ対策を実施でき、信号待ちの急制動や段差越えでも荷の移動・転倒を抑制できます。

もうひとつ大切なのは「混載を避ける場内仕分け」です。可燃・不燃・金属・古紙・家電、さらに危険物（電池・スプレー缶）は別梱包・別系統に分けることで、後工程の処理がスムーズになり、現地での滞在時間短縮にも直結します。結果として、近隣への騒音・通行影響も最小化でき、安全・品質・スピードの三立が可能になります。

解体前の片付けは「ただ運ぶ」仕事ではありません。工事の前段を整える工程管理であり、次の業者様に渡すための品質保証でもあります。私たちは現場毎に「危険／導線／積載」のチェックリストを用い、見える安全・見せる固定で安心をお届けします。